エビ中の「春休みモラトリアム中学生」は名曲だ!

私立恵比寿中学、通称エビ中のニューアルバムに収録される「春休みモラトリアム中学生」が先行配信されています。早速ダウンロードして繰り返し聞いていて、私のiTunes上での再生回数は既に250回を越えています。あまりに好きすぎて、この曲への愛を告白するためにブログを始めてしまいました!

名曲である理由その1
曲にあふれるエビ中

まず作詞作曲を担当した尾形回帰さんが、エビ中を深く知っているということが、この曲を素晴らしいものにしています。

エビ中++という番組で共演した尾形回帰さんは*1エビ中のことを一生懸命勉強し、エビ中ライブもしっかり見に行っていました。メンバーのことを深く知る回帰さんが愛を込めて作った曲が、エビ中に合わないわけがありません。

名曲である理由その2
尾形回帰さんのソングライティング能力

また、そもそも尾形回帰さんが優れたソングライターであるということも忘れてはなりません。回帰さんのバンドであるHEREのPVを観てください。

 

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エモーショナルなメロディに、「山手線を何周もしている」といった独特の歌詞、重厚なアレンジ、良い曲だと思いませんか?

この曲同様、春休みモラトリアム中学生でも回帰節がさく裂しています。疾走するメロディーの中にあふれる情感、「心の筆箱 ガタガタ落ち着かない」や「この気持ちまるで素数」といったどこかコミカルな感じを漂わせる可愛らしい歌詞、尾形回帰さんによる渾身の一曲といっていいでしょう。

名曲である理由その3
ロックなアレンジ!

今までエビ中にロック調な曲はありましたが、ここまで本格的なロックのアレンジは初めてではないでしょうか*2。ぁぃぁぃこと廣田あいかさんも「音が激しくて。最初聴いた時にびっくりしました」*3と言っています。

そういった意味で、エビ中の新境地を拓く曲だといえます。今までにない本格的にロックなアレンジに挑戦した意欲作です。

また、アレンジにも、細かいこだわりが反映されています。サビ前の「せめぎ合う」という箇所では、1番と2番でギターの音が異なっています。単なるやっつけ仕事ではなく、エビ中と本物のロックを融合させようという、強い意欲を感じさせるアレンジとなっています。

名曲である理由その4
エビ中の声の魅力

いくら曲やアレンジが良くても、肝心の歌がダメならば名曲とはなりません。この曲に魂を込める役割を担う、エビ中の歌声がまた素晴らしいのです。

レコーディングエンジニアを務めた日下貴世志さんも、

 と言っています。私も、エビ中メンバーの活き活きとした声で、曲がカラフルに彩られていると感じています。

さらに曲を作った尾形回帰さんも、

 と絶賛しております。「小林さんの『ざわざわ』」や「中山さんの『バイバイ』」については、ぜひ曲を聴いて確認してみてください。

彼女たちの声の力によって、今までにないロックな曲でありながら、同時にまったくエビ中らしさが失われないという、素晴らしい曲になりました。

まとめると

  1. エビ中愛にあふれた曲である。
  2. 優れたソングライターが書いた曲である。
  3. 今までにないロックな曲に挑戦した意欲作である。
  4. エビ中の声の力によって、エビ中らしさは失われていない。

このような理由により、春休みモラトリアム中学生は名曲であるということができます。

*1:現在は番組卒業。

*2:放課後ゲタ箱ロッケンロールMXも激しい曲ですが、聴き比べるとバッキングの音作りがだいぶ違うことがわかるかと思います。

*3:『MARQUEE』Vol. 114、52頁、マーキー・インコーポレイテッド、2016年。