ukkaメンバー紹介

スタプラアイドルフェスティバルというイベントの開催が近づいています。そのイベントに出演する、ukkaのメンバーを紹介していきたいと思います。村星りじゅさん推しの人間の視点なので、各メンバーの推しのファンの方には、「いや違うぞ、こうだ」と意見をいただければ幸いです。新メンバーは参加しないようなので、今回は割愛します。

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ukkaとは

新メンバー加入について書いた記事で、ukkaというグループの特徴について書きましたので、グループについてはそちらをご参照ください。

kansouokiba.hatenablog.com私の意見を簡単にまとめると、表現力に秀でたユニットだ、ということになります。では、メンバーはどのような人たちでしょうか。五十音順に紹介していきます。

茜空

茜空さんを表すキーワードは、「動き続ける」と「愛の人」の2つです。順番に見ていきましょう。

茜空は動き続ける

茜空さんの写真を見て、私は時々不思議に思うことがあります。それは「実際の茜空さんはもっと魅力的なのになぁ」というものです。茜空さんを静止画で捉えようとすると、その魅力を捉えきれないのです。その理由を考え続けて出した結論が「茜空さんは動き続けるため、静止画で捉えようとしても、もうそこにいないからだ」というものです。

茜空さんは「表現すること」に対して強いこだわりを持っているようです。例えば「それは月曜日の9時のように」という曲中に、「横顔にキスしたい」という箇所がありますが、彼女はそこで毎回異なったアドリブを入れます。この一瞬のアドリブは、二度と繰り返されず刹那に過ぎ去ってしまう儚い瞬間です。しかし、その場を共有できた人にとっては永遠に残る唯一の宝物です。そこにいた人しか得られない、そんなかけがえのない一瞬なのです。

茜空さんにとって「表現」とは、その場所、その時間にある唯一の感情の推移を表すものなのでしょう。セトリが異なれば感情の動きも異なります。セトリが同じでも、時間と場所が異なれば、やはり心のありようは変わっていきます。この感情のダイナミズムのドラマが茜空さんの魅力の一つです。静止画ではそのダイナミックなドラマを切り取ることができない。だから私は静止画よりも動き続ける茜空さんの方に魅力を感じるのでしょう。

愛の人

茜空さんは、愛の人でもあります。LGBTQの当事者の友人のために勉強して、そのことについて発信もしています。ラジオで「男になってもスカートは履きたい」と言ったメンバーに対して「それは素敵なことだね」と答えたのも印象深い出来事です。

特典会でもサービス過剰に思えるくらいファンのことを歓待してくれます。 底抜けに明るい笑顔と言動で、彼女のもとにやってくる人を包んでくれます。このような愛の強さが、表現の一回性を大事にする姿勢に繋がるのでしょう。永遠に一緒にはいられない。それならばこの一瞬を永遠の宝物に変えて、ファンの人たちに永遠を残したい。この一瞬が永遠ならば、「ずっと一緒だよ」という言葉は決して嘘ではないはずだ。そういう覚悟がパフォーマンスから伝わってきます。

川瀬あやめ

川瀬あやめさんを一言で表すと「強い」になると思っています。では何が強いのでしょうか?

お顔が強い

アイドルは容姿もウリの一つですが、川瀬あやめさんの整った容姿も十分強力です。キリッとした顔立ちは涼やかで、つい「強い」と形容したくなるような美貌です。10月25日の誕生日で20歳になりましたが、素敵な大人の女性に成長したと思います。

ツッコミが強い

本人はボケたがりを公言しており、インスタストーリーで時折公表されるプライベートなやり取りの中ではボケたりしていることが確認できます。しかし、ライブMCやラジオでは、ツッコミ役として縦横無尽の活躍をしています。曰く「メンバーが素でボケるので、突っ込まざるを得ない」とか。ただ、ツッコミが強いと言っても、語気を荒げたり、強い調子で突っ込むわけではありません。パワーワードでツッコミを行うという意味で、言葉の力が強いという意味です。センスのあるワードチョイスで言葉を発するため、川瀬あやめさんが発したツッコミワードが、その後のトークの流れを決定づけることもよくあります。

歌声が強い

川瀬あやめさんの歌声の強さも特筆に値します。圧倒的な声量と、豊かな表現力は非常に強力です。 

アイドルのライブは、決まったコールなどはあっても、自然発生的に声や拳が上がることは稀です。そのような中でも、自らの歌声で例外的な状況を発生させる、川瀬あやめさんの歌声のパワーの強さは特筆に値すると言えるでしょう。

川瀬あやめさんは、その「強さ」によって、ukkaというグループに芯を通しています。ukkaを支える背骨のような役割を果たしているのが彼女と言えるのではないでしょうか。

芹澤もあ

芹澤もあさんを表すキーワードは「ふんわり」と「非時間性」です。

芹澤もあは軽やかに舞う

「ふんわり」は、性格的な柔らかさを意味するとともに、パフォーマンスの軽やかさを意味してもいます。ラジオで、購入した5つのリングを1日で紛失したエピソードが披露されたことがありました。そういったどこか現実からふんわりと離陸した雰囲気を持っています。しかしそのふんわりとした柔らかさは、しなやかな強さでもあります。どんなステージでも、どんな場面でも、いつも楽しさ全開でパフォーマンスをしています。怯まず、退かず、常に楽しそうにステージ上で軽やかに舞うのです。

ダンスも重力を感じさせない軽やかさをもち、少し鼻にかかった歌声は強さよりも柔らかさを感じさせます。しかし、しなやかで柔らかだからこその強さがそこにあります。川瀬あやめさんの強さが芯の通った強さなら、芹澤もあさんは柔らかに受け流す強さです。逆風を受け流して決して折れない、そんな柳のような強さがそこにあるのです。

芹澤もあは時間に拘束されない

非時間性という語をキーワードにしましたが、気がつくと先に進んでいる、そんな存在感を表現しようとして選んだ語です。逆風に立ち向かい、一歩一歩進む。そのような時間的なステップとは異なる進み方をしているのが、芹澤もあさんです。逆風の中でも軽やかに舞いながら、気づくと先にいる。気づいたら別人のようなパフォーマンスをしている、気づいたら別人のような美人になっている。

直線的に進む物語ではなく、軽やかに点から点へと飛び越えていく、そんな独特の歩みを続ける芹澤もあさん。一瞬でも目を離したら見失ってしまうかもしれない。そのふんわりとした佇まいからは想像できない、不思議なポテンシャルを秘めた人が芹澤もあさんなのです。

村星りじゅ

村星りじゅさんについては、昨年に書いたブログがあります。

kansouokiba.hatenablog.comそちらも参照していただきたいと思いますが、何かキーワードを持ち出すなら「まっすぐ」や「時間性」ということになるでしょうか。

村星りじゅはまっすぐにパフォーマンスする

まっすぐな歌声、キビキビ動く丁寧な所作のダンス。村星りじゅさんはいつもまっすぐなパフォーマンスを披露してくれます。しかしそれは、決められたレールから外れないという意味ではありません。アドリブで変化を加えることもあります。ただ、ブレずにコツコツと努力を積み重ね、まっすぐに歩んできた道のりが見えるようなパフォーマンスを見せてくれるのです。

積み重ねてきた時間の物語

村星りじゅさんのパフォーマンスは、積み重ねてきた過去の結果として現在があることを感じさせてくれます。そして明るい未来へと歩み続けることを予感させるパフォーマンスでもあります。過去から現在、そして未来へと続く時間の物語がそこにあるのです。

ukkaは2019年にALL OUTというタイトルで、初のホールコンサートに挑みました。そのライブ後、一緒に見に行った妻が「『嘘とライラック』の落ちサビを歌ったりじゅちゃん、本当に凄かったね!」と興奮気味に言って来たという出来事がありました。落ちサビでの力強い彼女の歌唱は、妻にも「成長したね、頑張ったね」という感慨を与えたのです。

不思議なもので、2021年でも村星りじゅさんは「成長した」と評されることがあります。彼女のパフォーマンスは、常に時間性を帯びていて、過去から未来へと続く成長の物語が透けて見えるからでしょう。そういう意味で、芹澤もあさんとは好対照をなしているように思えます。

最後に

ukkaは、異なる個性をもった表現力集団です。一瞬を永遠に変えようと全身全霊を表現に捧げる茜空さん。その強さでukkaのパフォーマンスに芯を通す川瀬あやめさん。ふわりと軽やかに舞いながら、しなやかな柔らかさを与える芹澤もあさん。過去から未来へと続く物語を担う村星りじゅさん。そんなバラバラな個性がukkaというグループの表現を織り上げ、私たちに鮮烈な印象を与えるのです。